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地名の由来が一目でわかる!


by baba72885

またまた「恵那」の話

またまた「恵那」の話_c0134145_10332511.jpg再び「恵那」の話。エナはヒナ(蝦夷)が訛った地名で、同じく訛ったヒダ(飛騨)やお隣長野県の伊那と同じ、都から見た辺境の地に由来する。                                                                  岐阜県恵那市は古代の恵那郡に由来する市名であるが、明治以降の旧恵那郡の郡役所は隣の中津川市にあった。恵那郡大井町に設置した旧制恵那中学校は現在の恵那市になったので混乱はないが、式内社「恵那神社」や有名な「恵那文楽」そして、「恵那医師会」、「恵那漁協」などの本部は中津川市にあり、観光客をはじめ多くの部外者は混乱している。写真にあるご存じ美味しい酒饅頭も中津川市(かつては中津町の時代があった)にあるお店だ。
旧恵那郡が平成の大合併で消滅し中津川市と恵那市に分割された形だが、リニアー中央新幹線の駅もできるわけだからこの際、二つの市は合併して旧恵那郡そのまま「えな市」としたらいいかと思う。平成の大合併で雨後の竹の子のようにひらがなの市名が増えたのは、こうした合併に地名のしがらみを避けたものだ。                                                   蛇足だが、お隣の中津川市にあるJRの駅名「美乃坂本」というのも「美濃坂本」ではない妙な表記で、当時の国鉄マンの考えがこうだったのだろうが、残念なのは「恵那坂本」ではないことだ。                                                   恵那のアイデンティティーはどこに行ってしまったのだ、残念で仕方ない。                                      長野県では「伊那~」「木曽~」、福島県では「会津~」、青森県では「津軽~」などの駅名があり、国名ではない地方名を堂々と使っているではないか。
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by baba72885 | 2016-03-19 10:25