地名の由来が一目でわかる!


by baba72885

「国分寺」「一宮」「郡家」の地名

 古代律令国家は、752年の大仏開眼に先立って、741年に「国分寺建立の詔」を発し、各国の都の「国府」付近に国分寺が造営されていった。また、各地にあった古くからの名高い神社を「一宮・二宮・三宮」として格付けし、「武蔵一宮氷川神社」「相模二宮川匂神社」「甲斐三宮玉諸神社」のように名乗ることになった。「国府・国分寺・一宮」は三点セットのように各国の中心地に存在した。いくつかのこる地名を挙げよう。                         《国分寺》地名(「国分」地名の中にも国分寺所在地がある)                              栃木県下野市国分寺町・東京都国分寺市・新潟県佐渡市国分寺・岡山県津山市国分寺・鳥取県倉吉市国分寺・香川県高松市国分寺町                                        《宮》地名                                  愛知県一宮市・愛知県豊川市一宮町・兵庫県淡路市一宮町・岡山県津山市一宮・兵庫県宍粟市一宮・香川県高松市一宮町・徳島市一ノ宮・高知県安芸市一ノ宮・高知市一宮・神奈川県二宮町・栃木県二宮町・神戸市三宮                                   《古代の風を運ぶ駅》のんびりと出かけよう古代のまほろばへ                                 三点セットの三大お薦めスポット ①美濃国府跡(東海道本線垂井駅下車北へ) ②因幡国府跡(山陰本線鳥取駅下車東へ) ③若狭国府跡(小浜線新平野駅西へ) その他、次の駅で奈良・平安に思いを馳せてみよう。                            東北本線「国府多賀城駅」・南武線「府中本町駅」・氷見線「越中国府駅」・高山本線「飛騨国府駅・飛騨一宮駅」・阪和線「和泉府中駅」・山陰本線「国府駅・下府(しもこう)駅」・福塩線「府中駅」・予讃線「讃岐府中駅」・徳島線「府中(こう)駅」・久大本線「豊後国府駅・古国府(ふるごう)駅」・日豊本線「国分」・中央本線「国分寺」・東海道本線「尾張一宮駅・国府津駅・二宮駅」・外房線「上総一ノ宮駅」・山陽本線「三宮駅」・七尾線「能登二宮駅」・吉備線「備前一宮駅」・天竜浜名湖鉄道「遠江一宮駅」・高松琴平電鉄「一宮駅」・しなの鉄道「信濃国分寺駅」・京王線「府中駅」・京成本線「国府台駅」・名鉄本線「国府宮(こうのみや)駅」 近鉄大阪線「河内国分駅」・北陸鉄道石川線「加賀一宮駅」・上信電鉄「上州一宮駅」                                   各国はそれぞれいくつかの郡に行政区分された。国司は地方の有力豪族を郡司に任命し、その郡役所を「郡家」といった。各郡の行政の中心地であったが、国府と比べて町の規模が小さく、その地名の残存もきわめて少ないため、郡家のあった場所の特定が困難である。「郡家」にはいくつかの呼び方があるが、各地にある「郡こおり」のつく地名は「郡家」の所在を疑ってみる必要がある。また「郡家」のあった「処ところ」という意味で、「郡処こおりど・こうど・ごうど」地名の中にも郡家所在地があると思われる。                                《郡家》地名                               岐阜県本巣市郡府(ぐんぷ) 岐阜県大野町郡家(ぐげ) 大阪府高槻市郡家(ぐんげ) 香川県丸亀市郡家(ぐんげ) 兵庫県淡路市郡家(ぐんげ) 兵庫県篠山市郡家(ぐんげ) 神戸市御影町郡家(ぐんげ) 鳥取市郡家(こおげ) 鳥取県八頭町郡家(こおげ) 岐阜県神戸(ごおど)町の市街地は、安八郡郡家の推定地とされている。                            《条里》地名                                        条里制は班田収受法による口分田の位置を定めるために敷かれた土地割り制度で、田地を南北に~条、東西に~里で示した。そのため、「~条、~里」の地名が早くから開かれた全国の水田地帯に多くある。また、田地関係で「坪・反・免・面」等も条里制の名残の地名だ。濃尾平野の岐阜県瑞穂市には北から十七条、十八条、十九条の地名が並び、樽見鉄道に「十九条駅」がある。                                  《租庸調制の調》地名                                    東京都の調布市は「調 みつぎ」「布 ぬの」から地名がついている。世田谷区の「砧 きぬた」は、貢物の布を和やかにするために使う木や石の台の名である。正規の調は、「絹・糸・布(麻布)」で、その他は、特産物の「紅・茜・胡麻油・塩・漆・紙・鉄・魚」等だ。なお、広島県尾道市御調(みつぎ)、長崎県松浦市調川(つきのかわ)も「調」関係地名で、難読地名となっている。「調川」はすなおに「みつぎのかわ」と読み「み」が省略されて「つぎのかわ」となり、「つきのかわ」になったのだと考えれば、たいしたことはない。東京港区麻布は、麻の生えていた「麻生あざぶ」かも知れない。 左《若狭国一宮 若狭姫神社》                                                右《土讃線土佐一宮駅》                                                                                                                                                                                                                                                                                c0134145_16204532.jpg                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                c0134145_21293493.jpg
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by baba72885 | 2008-06-17 20:52