地名の由来が一目でわかる!


by baba72885

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東京文京区の千駄木(せんだぎ)の地名由来は、せ(狭)た(処)ぎ(際・端)の音便化したものだ。「た」は、太腿を「ももた」という時につかう「た」と同じ用法だ。付近の駒込(こまごめ)や谷中(やなか)と同じような意味で、台地を切り裂いた狭い場所を表している。「ぎ」の使い方は、渋谷区代々木やびしょびしょの場所を表す埼玉県戸田市の「美女木(びじょぎ)」とおなじだ。千駄木の漢字表記をそのままに、そのあたりの雑木林で採れた薪木の数が千駄もあった事から地名とされた、というような地名由来はあり得ない。それなら、千葉県松戸市の「千駄掘」は、掘りを掘った時の土が、千駄もあったというのだろうか。渋谷区千駄ヶ谷はまさに、狭い谷をよく表した地名だ。                                        岐阜県中津川市坂本の千旦林(せんだばやし・せんだんばやし)は、戦国時代くらいまでは「千駄林(せんだばやし)」と記録に残っている。それこそ、薪木に関係するかと思われる表記になっているが、現地を訪ねると、やはり古い扇状地を切り裂いた狭い地形の場所のことだ。中津川市の隣の恵那市長島町久須見の千田(せんだ)も、決して田んぼが千もあるわけではない。新潟県十日町市の中仙田や、鹿児島県指宿市の開聞仙田(せんた)、東京の世田谷(せた・が・や)も千駄木と同類の地形名で、千駄ヶ谷(せんだがや)は「せたがや」が音便化しただけの地名だ。                                        ものの本によると、千駄木も昔「千駄萱(せんだがや)」と言われていたときもあったと。
左《東京渋谷区のJR千駄ヶ谷駅》c0134145_21505140.jpg     右《中津川市坂本の千旦林)c0134145_20115667.jpg
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by baba72885 | 2009-11-30 18:58

「伊豆諸島」の地名由来

《大島》・・俗に言う伊豆大島だ。全国にあまたある大島の中では、奄美大島と並んで知名度が高い。言うまでもなく付近の島の中で目立って大きい故の命名だ。                                《利(と)島》・・[と」は鋭(と)がった所や飛び出したような目立つ場所を表す。この島は、とんがり帽子もしくはとんがりコーンが海面から突き出たような島だ。瀬戸内海の浮かぶ香川県の豊島(てしま)も「としま」が訛ったもので、とんがりの目立つ島だ。、東京の豊島区の名も、地形的に突出した有様を示している。                                    《新島》・・すんなり新しい島として片付けてよいのか。この島だけ新しいという概念を持ち込むのは、不可思議なことだ。むしろ全国各地にある鉱物産地の丹生(ニュウ)や赤土、粘土等を意味する丹(ニ)地名で、「に」島が新島に変化したのだ。火山の噴出物で出来たこの島にふさわしい名前だ。                           《式根(しきね)島》・・「しき」は「敷くという意味で、敷石というように使われ、平らに広がっている様子を表す。「ね」は、伊豆諸島では岩礁を表しており、至る所に根の地名がある。つまり式根島の地名由来は、これまた見た目の通り、「平らになっている岩礁の島」という意味になる。                           《神津(こうづ)島》・・かつては「神集(こうず)島」といい、神様の集まる島という説もあるが、漢字にとらわれた間違った説だ。この島には、「神戸(こうべ)山269m」や「高処(こうしょ)山299m」があるが、「こうど」山や「こうどころ」山とも読める。高いところと言えば、この島の最高峰を天上山571mといい、やはり高いところを強調している。つまり、神津島の地名由来は、「こう」は、高いところ、「づ」は場所を意味し、伊豆諸島の中では比較的海岸の平地が多い島故の地名になっている。          《三宅(みやけ)島》・・三宅島には島の北部に「焼場」という縁起でもない地名がある。火山で焼けた島を象徴するような地名だ。接頭語の「み」をつけて「みやけ」島として、古代の皇室関係の地名の「三宅」に因んで三宅島と表記した。                                  《御蔵(みくら)島》・・三島神社の蔵があった島という説も、先の神津島伝説と同じで耳を疑う説だ。この島は普通では近寄りがたい断崖絶壁と「根」地名に囲まれた岩礁の島だ。本土に多い地名の「くら 蔵・倉・鞍」地名で、急崖の危険な場所を表す地名だ。御蔵島はやはり接頭語の「み」をつけた「みくら」島で、地形そのもののわかりやすい島名だ。                                《八丈島》・・八丈富士の西山854mを見て、鉢を伏せたような形に見えるということで、鉢状島と考えるのはやや行き過ぎか。しかし、黄八丈という織物に由来する説よりはましだと思う。八丈を「やたけ」と読み、接頭語の「や」と高いところの意味の「たけ」として、神津島と同じ意味だという説もあるのだが・・・・。しかし、天上も八丈も「じょう」つながりはある。                            《青ヶ島》・・太平洋に浮かぶ孤島の地名由来は、皆さんのご想像通りです。                                                                                                                                                                                                                                                                                
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by baba72885 | 2009-11-04 20:10
宿(やど)は宿屋ではない。                            宿を「しゅく」と読む地名は、概ね鎌倉時代の宿場に由来するものが多いが、「やど」と読む地名は、「矢戸・谷戸・谷地」というように、谷間や湿地になっている地形を表す。一方、「かり」は、刈り払われたような急斜面の意味だから、「かりやど」は、急斜面に挟まれた谷間や湿地の地形名ということだ。                                              鹿児島県さつま町狩宿・大崎町仮宿・大分県杵築市狩宿(かりしゅく)・岐阜県中津川市田瀬狩宿・中津川市苗木狩宿・愛知県・西尾市刈宿・半田市雁宿・静岡県富士宮市狩宿・藤枝市仮宿・神奈川県川崎市中原区苅宿・茨城県坂東市借宿・鉾田市借宿・栃木県足利市借宿・福島県浪江町苅宿・白河市借宿・鏡石町借宿・古殿町仮宿                               愛知県尾張旭市狩宿(かりじゅく)町は、けっして狩をしたときの宿ではありません。瀬戸川の谷戸(やと)地形にある地名で、もとはおそらく「かりやど」と言っていたと思う。字面を見て「かりじゅく」と呼ぶようになったのだ。                                    長野県軽井沢町の借宿(かりやど)は、中山道の追分宿と沓掛宿の間にあり、中山道の「間の宿」としての機能を備えた宿場地名だ。「宿」地名としては例外的なものだ。隣にある古宿(ふるじゅく)という地名は、中世の宿場地名か、単にじゅくじゅくした湿地地名かもしれない。                                       左《尾張旭市狩宿町》       右《中津川市の狩宿川》     c0134145_815835.jpgc0134145_19285121.jpg
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by baba72885 | 2009-11-02 08:15