地名の由来が一目でわかる!


by baba72885

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c0134145_16472973.jpg≪写真≫銭函駅前
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 ≪写真≫五稜郭タワーから見た函館山(2016,6)                                      箱根駅伝はすっかり新春の風物詩となった。出場できる大学は関東の大学のみではあるが、足に覚えのある高校生が全国から集まっており、読売新聞社と日テレのうまいPRもあって応援の盛り上がりは全国的なものだ。今年は、私の町出身の若者が、青山学院大学の一員として箱根を走った。                                  さて、箱根の地名由来は、箱根山から来ている。ご存じのように箱根には箱根山という独立峰はないが、それは阿蘇に阿蘇山という山がないというのと同じだ。箱根山とはカルデラ式火山の外輪山(金時山・三国山・明星ヶ岳など)と中央火口丘(神山・駒ヶ岳・台ヶ岳など)の総体をいう。外輪山はカルデラの内側が外側と比べて極端に急な崖になっているのが特徴だ。芦ノ湖に落ちていく急な崖は、ハケとかハコ・ホキという地形だ。また、中央火口丘の火山も、トロイデ型といって、釣り鐘状になっていて、山肌は急斜面になっている。そこもまたハケとかハコ・ホキという地形だ。根は峰や嶺だから、箱根山の地名由来は、その地形を素直に表現した、崖のような急な斜面の多い山ということだ。                             箱の地名として、香川県三豊市の旧詫間町箱と箱崎がある。「箱」は急な斜面を背後に控えた海岸の小集落だ、そしてその先の半島の岬を「箱崎」という。                                 箱崎といえば、東京日本橋箱崎がある。隅田川沿いの場所だが、とても崖があるような場所ではない。九州の福岡市箱崎も同じような海岸沿いの平地にある。この二つの箱崎は、崖の意味ではなく、ハ(端)・コ(処)の意味で、中心から外れた地区の意味だ。そういえば博多の地名も那珂川流域の中心地から外れた意味の端(は)方(かた)かもしれない。                                          北海道函館市も箱地名だ。おそらく函館山の急な崖を見て、ハコ(急な崖)タテ(髙い丘)を想い、函館山としたのだ。地元の地名由来では、豪族の館が箱に見えたとか、アイヌ語に由来を求めているがそれらは当たらない。                                   北海道小樽市銭函(ぜにばこ)は、決してニシン漁で儲けた銭を納める箱に由来するのではない。現地は石狩川河口から続いてきた穏やかな砂浜海岸が終わり、海岸は谷地川を越すと海岸段丘崖下の狭い通路になっている。すなわち、ゼニはセニで、狭いところを意味し、ハコは崖だから、銭函は崖下の狭い海岸の集落と言う事だ。  北海道にはもう一つ銭函がある。道東の厚岸町の銭函だ。ここは、地区名ではなく、断崖絶壁の海岸の名前だ。同じ絶壁海岸の隣には鯨浜があり、まさに「崩れ浜」の変化したものだ。                 なお、東京新宿区の戸山公園にある箱根山は人工の築山で、本物の箱根山に因んで命名されたものだ。                                                                                                               
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by baba72885 | 2010-01-21 19:02
 いつまでも「目からウロコの・・・」などと言っておらずに、そろそろ「新書」にして世に問いたいですね。少しずつ新書版仕様の原稿に仕上げている。かといって月例の地名由来も続けなくては、ということで来月初めに、北関東、福島あたりへ取材に行ってきます。ターゲットは白河関、勿来関、江栗馬場など・・・いやスパリゾートハワイアンズか。                                          ところで、八ツ場ダムの「八ツ場」の地名由来で、「ツ」をなぜ「ン」と読むかという疑問がある方のために、回答します。 もともと「ヤッバ」は「ヤツバイ」ほど険しい地形の所に付けた地名だから、八ツ場は「ヤッバ」と読むのだ。ただ、発音は音便化して「ヤンバ」になったが、表記がそのまま残っているのだ。くれぐれもツをンに読み間違えたなどと人を食った解釈をしないように。
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by baba72885 | 2010-01-17 21:45
 東京練馬区にある西武池袋線「江古田(えこだ)駅」界隈は、日大芸術学部や武蔵大があり、一種独特の濃い町だ。地方の人間にとっては、江古田駅周辺がいわゆる東京の江古田かと思いきや、このあたりはかつての多摩郡江古田村の新田開発地で、江古田の本村は、中野区の江古田(えごた)である。                                       地下鉄大江戸線の駅名は「新江古田(えごた)駅」であり、本村の呼び方をきちんと踏襲していて好ましい。西武鉄道が勝手に駅名を「えこだ」と読ませたもので、混乱を招いてしまった。名古屋では、鶴舞(つるま)に作った駅名を、国鉄がかってに「つるまい駅」としたのに似ている。東京の秋葉原(あきばはら)にできた駅名を国鉄が「あきはばら」にしてしまったが、今その周辺の電気店街を「あきば」といっているのはうなずける。                           「えご」とは、「剔(えぐ)れる」という言葉から来ており、「た」は場所のことで、剔れたような地形が江古田にあったということだ。「えぐい」地形の名には、次の地名もある。岐阜県高山市清見村江黒は、けわしいV字谷の山地で、人家はない。福島県いわき市錦町江栗馬場は、剔られたママ(継・崖)地形そのものの名前だ。熊本県玉名市和水町江栗は、菊池川沿岸の剔られた地形になっている。                                   ところで、えげつなく剔られた地形に付けられた地名には「えげ」もある。埼玉県鴻巣市上会下、岐阜県中津川市恵下、愛知県東海市荒尾町恵毛、蒲郡市形原町会下、武豊町会下、南知多町会下坪、三重県亀山市関町会下、神戸市兵庫区会下山町、鳥取市気高町会下など、漢字の違いはあるが同じ地形名だ。                                左《東海市荒尾町恵毛》         右《西武江古田駅》c0134145_20425273.jpgc0134145_1924899.jpg
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by baba72885 | 2010-01-09 09:38