地名の由来が一目でわかる!


by baba72885

<   2010年 03月 ( 2 )   > この月の画像一覧

 奥三河の愛知県東栄町に単に「月」という地名があります。不思議な地名なので訪ねてみました。美濃三河高原を流れ、天竜川に注ぐ御殿川の上流の集落です。「つき」とは、①尽きる場所②突き当たり③突き出したところ④高く聳えたところ⑤水に浸(つ)かる場所等が考えられる。東栄町の「月」は、川の上流の突き当たりのような場所の意味だ。                                   奈良市月ヶ瀬の「月瀬」は、名張川の小さな支流の場所で、やはりけっこう急流の「尽きヶ瀬」の意味にもとれるが、名張川の峡谷が衝立(ついたて)のようになっているので、「つい」が「つき」に変化したとも考えられる。長野県阿智村の月川温泉も同じような地形の温泉郷だ。「つき」が訛って「つく」になった地名には、愛知県豊田市作手(つくで)がある。作手には「つくで手作りの村」というしゃれた名前の道の駅がある。                                 東京の月島(つきしま)は、築地(つきじ)や佃(つくだ)と同じで、埋め立て地(筑土)の意味だ。       《東栄町月》                            
c0134145_17415920.jpg
c0134145_19542582.jpg
[PR]
by baba72885 | 2010-03-20 17:41

「湯島」の地名由来

 「湯島天神」や「湯島聖堂」のある東京都文京区湯島(ゆしま)は、地形的には本郷台地の東端の高台になっており急な坂が多い。湯島の地名由来は「ゆ・しま」ではなく「ゆし・ま」と考えるのが妥当だ。                                       「ゆ島」とする説では、上野の不忍池あたりまで東京湾が侵入していた頃の島だったとするが、「ゆ」の意味が分からずに困り果ててしまっている。                                          「ゆし・ま」の由来を解くカギは、北海道と九州にあった。                            北海道厚岸町のとてつもなく険しい海岸の急な崖に「油子間」「鯨浜」という地名がある。役場の人に電話でその由来を問い合わせたら、「油子間」は魚の「アイナメ」の別名の「あぶらこ」にちなみ、「鯨浜」はその昔鯨が来たことに因むという説明だったが、違うでしょう。「あぶらこま」などという語呂の悪い地名は不自然だ。「油子間」は「ゆしま」に違いない。もちろん「鯨浜」は「崩れ浜」の訛ったもので、鯨とは何の関係もない。                                    一方、熊本県上天草市大矢野町の湯島は、島原湾に浮かぶ小島だ。な、なんと、かつては「談合島」と呼んでいたと、湯島中学校のホームページにあるではないか。小島の山頂付近はわりになめらかだが、海岸部には平地がなく、斜面にへばりつくようにして集落と耕地がある。段々の急な坂が多い島がゆえに「だんこ島」→「談合島」になったというわけだ。                  「ゆしま」の「ゆし」は「ゆゆしい」という古日本語からきており、程度がはなはだしい、不吉で恐ろしい、気味悪いというような意味だ。「ま」は場所や空間の意味なので、「湯島」の地名由来は、地形的に険しくゆゆしい場所につけられたものだ。確かに文京区の湯島聖堂の東の「昌平坂」は、別名「団子坂」といわれ、段このある急な坂だし、東方上野方面に下る切通坂、中坂、三組坂等も急坂になっている。                                       愛知県新城市湯島は、豊川の上流の峡谷にあり、急斜面にへばりついて集落がある。                                         岩手県一関市花泉町油島(ゆしま)も同類の地名で、近くには、上油田(ゆだ)川が流れている。                                                                  岐阜県海津市油島(あぶらじま)は、かつて揖斐川、長良川、木曽川の合流する場所であり、危険でゆゆしい場所だった。ここも「ゆしま」に違いない。まさか、あぶない島が訛ったのではないだろう!                《東京湯島の「切通坂」》c0134145_21432498.jpg
[PR]
by baba72885 | 2010-03-11 12:10