地名の由来が一目でわかる!


by baba72885

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長野県南木曽町柿其から大桑村阿寺に越える峠が「恋路峠」だ。しかし、国土地理院の地形図には「小路(こいじ)」峠と記載されている。                                            「恋路」は当て字であることは明白だ。「小路」の表記もいかにも山中の細道を思わせるが、これも当て字だ。                     本来は「越路(こえじ)」であって、峠を越えていく路を表す言葉だ。                      岩手県釜石市の「両石」から「鵜住居」に越える峠を「恋ノ峠」といい、やはり越えていく「越ノ峠」の事だ。                      ところで「恋路」にはもう一つの意味がある。                  石川県能登町の「恋路(こいじ)海岸」と愛知県田原市の「恋路ヶ浜」だ。二つの海岸は、ともに背後に断崖絶壁の海岸段丘崖を控えた海岸で、「こいじ」は「こ・ひし」で険しい崖の意味だ。「恋路ヶ浜」の東には「日出(ひじ)」という集落があり、やはり「ヒシ」の地名だ。                                    なお、ここには「日出の石門」という奇岩があり、日の出と絡めて説明されている向きもあるが、別に日の出とは関係がない。
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by baba72885 | 2012-03-15 18:15

「猿飛」の地名由来

「猿飛佐助」「霧隠才蔵」とはあたかも忍者の動きを彷彿とさせる名前だが、架空の忍者らしい。その「猿飛」という地名があるが、いかにも野生の猿が出てきて飛び回る場所みたいだが、「猿」にちなむ地名ではないことは、その場所を見るとわかる。                     ①富山県黒部市の黒部峡谷にある「猿飛峡」                              ②広島県安芸太田町の三段峡にある「猿飛」                   ③大分県中津市の奧耶馬溪にある「猿飛」                 ④我が故郷岐阜県中津川市高山には付知川の渓谷に「猿飛」がある。                       いずれも険しい断崖の峡谷であることが共通してあり、地名由来を示唆してくれる。                            「サル」とは「晒(さら)す」という言葉から来ており、露出して外部に晒されているという意味だ。「トビ」は「トブ」の連用形で、崩壊している、崩れている意味の古い日本語だ。                         「猿飛」の地名由来は、奇岩が露出している崩れ易い断崖を表した地形地名なのだ。写真は中津川市の猿飛渓谷c0134145_16571473.jpgc0134145_16574041.jpg
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by baba72885 | 2012-03-13 07:20
「あなたは恵奈を知っていますか 恵奈の地名由来と恵那雑巾」を今日印刷所に渡しました。                                 本になったら写真をこのブログにアップします。                           さて、次なるは明日から「濃飛の地名由来」にかかります。               今度は市町村別ではなくて、地名物語風に目からウロコが必ず落ちる本にします。                               例えば、「見た目が九割の山の名前」とか、「縁起をかついだ瑞祥地名」とかのテーマ別に濃飛を丸裸にします。                         乞うご期待。                             早速ですが、「野麦峠」の地名由来は何でしょう。熊笹を「のむぎ」と言うそうだから、そこから地名になったと考えるのが普通か。いや、接頭語の「の」と浸食地形の「剥(む)く」意味の「むぎ」かも知れない。「野麦」という集落が先にあったと思われるから、熊笹の地名はつけないだろう。                                 糸引き工女がそこで流産をしたことから「野産み」が訛ったという説は、小説の世界だけにして欲しい。地名は明治以前からあったのだから。  
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by baba72885 | 2012-03-07 20:51