北海道には故郷の名を付けた開拓地の地名が多い、有名なのは北広島市や新十津川町だが、字名では至る所にある。 私が今回尋ねたのはわが岐阜県の名の残る北見市常呂町岐阜と岩見沢市栗沢町岐阜だ。 常呂町岐阜はオホーツクに面したうら寂しい牧場地帯で、先祖の皆さんの悪戦苦闘ぶりがしのばれた。そこには飲み屋ではなく正真正銘の「山内農場」があったので母屋を訪ねたが不在で残念だった。まさか私と同じ先祖ではあるまい。
栗沢町岐阜は岩見沢市の郊外で比較的人口も多く、かつてあった岐阜小学校の跡地近くに開拓100年記念碑があり、岐阜地域センターなどもあった。栗沢町には立派な図書館があり、拙著「地名由来飛騨美濃」を寄贈したが、図書館の人には大変喜んでもらえて感謝感謝です。この辺りから岩見沢にかけては都市的な景観もみられる農村地帯だ。