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地名の由来が一目でわかる!


by baba72885

自己紹介

山内和幸
(やまうち・かずゆき)

地名研究家・1948年生 岐阜県中津川市下野出身・在住
岐阜地理学会会員
日本地名研究所会員
(講演) 図書館クラブ 歴史愛好会 歴史博物館 公民館講座 短歌の会 小学校の郷土史 老人クラブ 労山の会 自治会歴史講座 防災と地名講座 檀徒総会などで講演                    (著書)「地名由来 飛騨美濃」まつお出版  「恵奈の地名由来と恵那雑巾」文昌堂                                                                     「改訂版 恵奈の地名由来&恵那雑巾」自作出版  「木曽の地名由来 木曽は木曽」自作出版                         「地形で見る 東京の地名」まつお出版 「下伊那と飯田の地名由来」 自作出版
(執筆)歴史散歩(山川)地名辞典(角川)街道調査報書(岐阜県)日本の街道(大明堂) 各駅停車(河出書房新社)など単行本の分筆多数
(その他)月刊「山と渓谷」モルゲンロート執筆
    ぎふチャン「きょうもラジオは2時6時」出演
    NHK「日本人のおなまえっ!」ビデオ出演 など
     電話 090-7033-9778                                                                                          
     携帯からのみのメール timei@docomo.ne.jp
  
                                                                                                    

# by baba72885 | 2025-12-31 19:58
岐阜県中津川市にあるJR中央本線「美乃坂本駅」はちょっと気になる駅名だ。岐阜県南部の古名である「ミノ」は三野、御野、美濃と変化してきた。しかしむかしの国鉄は駅名に「美乃」を選んだのは何かの間違いなのか如何に!木曽や郡上のように「旧恵那郡」のアイデンティティを大事にするなら「恵那坂本駅」とすべきだった。いまここにリニア駅の設置が決まり工事が進んでいる。旧恵那郡が中津川市と恵那市に分かれてしまったが「恵那」のアイデンティティをきっちり示すため、リニア中央新幹線の駅名は「青い山脈えな」駅がいいと思う。当地は映画「青い山脈」のロケ地でもあるし、御嶽山や阿寺山系、恵那山から北に木曽山脈が望めるからだ。写真は駅と工事の様子だ。
「美乃坂本駅」とリニア新幹線駅_c0134145_10202454.jpg

# by baba72885 | 2025-02-04 09:59

「湯舟沢」の地名由来

岐阜県中津川市湯舟沢(ゆふねさわ・ゆぶねさわ)には温泉がある。今、「湯舟の里」としていかにも温泉由来の地名みたいだが違う。温泉が噴き出したのは1975年開通の中央道恵那山トンネル掘削時なのだ。「湯舟沢」の地名は古い昔にさかのぼる。ここは阿寺断層と屏風山断層の交差するところで、語源はユブユブの破砕帯を示す。大分県の由布院温泉もユブユブに由来する地名だ。
「湯舟沢」の地名由来_c0134145_09573689.jpg

# by baba72885 | 2025-02-04 09:45

「津」の地名由来

三重県津市はかつて「安濃津(あのつ)」といい、湊を示す地名だ。湊の本来の地名は「泊(とまり」で、沖縄から北海道までたくさん見られる。いずれも場所を示す「と」・「ま」・「り」が語源でこれを短縮して「と→つ」になったかもしれない。「あの」の由来は不明だが、接頭語の「あ」.「野」かもしれない。和歌に由来を求める説もあるが、そこに地名があったればこそと考えたい。「津」地名はほかに場所を示すた行の「たちつてと」があるから注意が必要だ。群馬県の草津温泉、東京都東村山市秋津など。た行の接尾語地名を漢字で示すと、多、田、地、知、手、土、渡などがある。早稲田は水田ではなく、ワセ(狭く穿たれた)、ㇳ(場所の接尾語)で、全国各地の早稲田を調べるとそうゆう地形にある地名だ。ゆめゆめ漢字の意味をそのまま解釈してはいけない。
「津」の地名由来_c0134145_08414788.jpg

# by baba72885 | 2025-01-19 08:57

「多気」の地名由来

三重県多気(たき)町は、櫛田川をはさんで松阪市と接している。櫛田川の広い谷平野と丘陵で成り立つ地域だ。地名由来はいくつかの説があるがそれぞれ難がある。竹林説、多くの食べ物説、「たぎる」という動詞変化説だ。地名は漢字が伝わる前からあるものだから、この中では動詞説がいいようだが、櫛田川がたぎるほどの流れだったかはまゆつばものだ。素直に丘陵地の
「多気」の地名由来_c0134145_10522553.jpg
「高(たか)」が変化して「たき」になりあとから「多気」という漢字にしたのだ。ちなみに高所を示す「たか」の母音が変化した「たき」「たく」「たけ」「たこ」地名はそれぞれの漢字地名になっている。
# by baba72885 | 2024-12-25 10:29