地名の由来が一目でわかる!


by baba72885

「八ッ場」の地名由来と耶馬溪

ダム建設工事中止で揺れる群馬県長野原町八ッ場(やんば)の地名は、毎日のようにマスコミから流れてくる。早速朝6時に我が家を出て、長野県上田市から嬬恋村を経て9時半にたどり着いた。不思議な響きを持つ「やんば」は、耳につく地名だが、現地は吾妻川のつくる名勝「吾妻峡」にある険しい地形の場所だ。「やんば」という言葉の起源は、大地を切り裂く意味の「裂(やば)く」から「やば」となり、音便化して「やんば」になったと思う。話言葉では、単純に「ヤッバ」い地形に付けられた地名で、それを「八ツ場」と漢字表記したのだ。ヤッバは音便化すると、ヤンバになる。音が変わっても表記だけがそのまま残ったのだ。                                さて、大分県中津市の景勝地「耶馬溪(やばけい)」や福岡県那珂川町の那珂川上流の「筑紫耶馬溪」も同じ語源からきている。若者が思わず「やばい!」と声を上げる渓谷美を誇る。ちなみに、昭和22年に出来た群馬県の「上毛かるた」では「や」の札が「耶馬溪しのぐ吾妻峡」とある。これは私の説を強力に援護してくれる。つまり、「八ッ場」付近はその昔「やば渓谷・やば峡」と言われていたことを思わせる。だから、九州の耶馬溪をライバル視したのだ。なお、長野原町のホームページでは、地名由来として次の3つの説をあげている。①矢場 ②谷場 ③八つの穴場 また、地名学者の楠原佑介氏の説は、鮎をとる「簗場(やなば)」が「やんば」になったとしているが、「簗場」というのは、落ち鮎を追い込む施設で、そこそこの広い河原が必要です。私が見た長良川や付知川の多くの「簗場」を見ても広い河原があります。ダム建設が持ち上がるような吾妻川のこの険しい渓谷では、とても梁を張れる様な場所はありません。また、上流に浅間山、四阿山、本白根山などの火山地帯を控えた吾妻川は悪水が流れ、特に草津温泉から流れ出る支流の湯川はひどく、品木ダムで浄化されてなんとか魚が住めるようになったとも言われている。お墓参りをしていた現地の家族に鮎の事を聞いたら、案の定このあたりでは鮎漁は出来ないとのこと。地名が定着する頃の古代から近世にかけて簗場がもうけられていたともとうてい思えない。それに、これらの説では、「ツ」の意味が語られていないのは、自己矛盾に陥るからでしょう。                                         左《八ッ場を流れる吾妻川》                             右《八ッ場ダム堰堤予定地》c0134145_20325046.jpgc0134145_20332026.jpg
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by baba72885 | 2009-10-03 11:11