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地名の由来が一目でわかる!


by baba72885

「乗鞍岳」「御岳」の地名由来

全国各地には「御岳(おんたけ)」という山の名が多い。意味はいうまでもなく単に「御(お)山」というわけだが、木曽の「御岳」は「山」をつけてご丁寧に「御嶽山」と言う事が多い。                      この「木曽御岳山」と兄弟火山に飛騨の「乗鞍(のりくら)岳」がある。                                 その地名由来は、高山市辺りから見て、その山容が馬の鞍を置いたように見えるからそう名付けられたというが、ちょっと待った。では、「のり」の語源が不透明ではないか。                          「のり」は「のろ」に通じ穏やかな斜面やわりに平らな稜線を意味している。「くら」はいわゆる「クラ」地形で、断崖や険しい斜面のことだ。つまり「のりくら」は火山によってできた険しい斜面のある穏やかな稜線の山という意味だ。剣が峰(3026m)を最高峰に、この複式火山はいくつかの峰を持ち、全体に穏やかな山容を見せている。                      「乗鞍岳」の南の稜線には「野麦峠」を挟んで北に「戸蔵(とぞ)」南に「塩蔵(しおぞ)」という山がある。もちろん元来は「とくら」「しおくら」という「クラ」地名だが、「蔵」の字を当てたため「とぞう」「しおぞう」の「う」を省略して呼んでいる。                          「乗鞍岳」ももとは「乗蔵(のりくら)」だったが、乗るなら「鞍」がいいと言うことで「乗鞍岳」としたのだ。                             「鞍」の字に惑わされた地名由来はいただけない。          岐阜県中津川市苗木には「玉蔵(ぎょくぞう)」という地名がある。そこにかかる橋を「玉蔵橋」というが、ここも木曽川の断崖絶壁の地名で「たまくら」が語源だ。                                 ここはたまげるほどけわしい所だ。                                            玉蔵橋(奧の赤い橋)                             「乗鞍岳」「御岳」の地名由来_c0134145_10252395.jpg
by baba72885 | 2012-04-11 10:21