地名の由来が一目でわかる!


by baba72885

畏れ多くもかしこき「ち」の名である地名

「ち」という音には畏怖の念が込められている。                                         地名とは土地の名前ということには違いない。地名の由来はなかなか困難なことであるが、その語源までさかのぼって初めて完結といえよう。すなわち、文化果てる地の辺境をなぜ「ヒナ」というかを考察してはじめて、「飛騨」「科野」の由来が意味を持つことになる。「ナ」は土地、とか一定の場所を表す言葉であり、「ヒ」はハ行の「離れる」、とか「端っこ」「他・外・ほかる」「へり」「縁・ふち」というような意味であろうから、「ヒナ」とは都から離れた、他所の土地、化外の地という意味であることとがわかる。                                            「団子坂」の段の意味はこうだ。急な坂道は下るときに「とんとん」と降りていく。「どんどん」降りる人や「だんだん」下に降りる人もいるだろう。下宿のお二階さんは階段を「とんとんとん」と降りてくる。 よって急な坂を「とんとん・だんだん坂」→「段処のある坂」→「団子坂」ということになった。                                                        さて、地名が土地の名前ならば、「とち」とはどういう意味か明らかにしよう。「と」は「外・そと」とか「水戸・みと」、「みなと・港」など、また、「ド」に通じ 飲むところを「飲むど」→「喉・のど」や「井戸・いど」というように比較的狭い場所を示す。「ち」はいろはのいから始まる日本語の音の中で、「み」とともに古代から特1級の扱いを受けてきた畏れ多い音である。「ち」を授けられたありがたい名詞をいくつか列記してみよう。何といっても「いのち 命」の「ち」がすべてに勝る「ち」だ。主食のお米は「うるち」「もち」という。我が家は「うち」(まさか中国語のウオーヂャーからきたわけではあるまい)であり、「土・つち」「道・みち」「町・まち」、そしてすべてのことは「一・いち」から始まる。                                        また、人体関連のものをみるといっそう「ち」が神聖な意味を帯びてくる。食う場所は「食うち・口」、体中を流れるのは「ち・血」、赤ちゃんの飲み物は「ちち・乳」、したがって乳が出るおっぱいも「ちち・乳」という。そして体中で一番神聖視されたところは、「ち」そのものだ。もっとも幼児語では「ち○ち○」とも言うし、その場所を表した「ちこ・ち処」は音便化して「ち○○」という。つまり「とち」とは神聖な場所のことだ。地名の由来を解き明かそうとする作業は、心してかからねばならない。静岡県の大井川沿いの川根本町に「地名」という地名があるが、「地名」を「じな」と呼ぶ。                                               (参考)「み」も[神」「上」のように神霊に通ずる単語で、「安曇 あずみ・温海 あつみ・熱海 あたみ」」「青海 おうみ」などの地名がある。                                                                         
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by baba72885 | 2007-08-19 22:13