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地名の由来が一目でわかる!


by baba72885

「都留・鶴」地名の由来と剣(つるぎ)

「都留・鶴」地名の由来と剣(つるぎ)_c0134145_1329645.jpg                   ≪写真≫ 鶴居村のサンクチュアリー 2016年6月                                                                    鳥の鶴はなぜ「つる」と名付けられたのだろうか。あの長いつるりとした首を見て、人は植物の蔓(つる)と同じ感覚を抱いたのだろう。土瓶や鍋の取っ手も弦(つる)というが如しである。神奈川県真鶴(まなづる)町の名は、細長く延びた半島の形から鶴を連想した地名だろうか。全国に数ある「つる」地名はむしろ、川が曲流するところや、つるつると流れる場所に多い。東京都町田市には「鶴川」があり、そこを「鶴見川」が流れている。和歌山県古座川町鶴川は古座川の小さな支流鶴川の流れに沿った集落だ。大分県別府市郊外の鶴見岳1375mはつるんとしたトロイデ(鐘状)式火山だ。山梨県都留(つる)市の由来となった都留郡の名は、郡内の鶴川、葛野川、桂川、大幡川等が滑るように流れる地域であり、つるつる流れる清流を表現したものだ。宮崎県小林市水流迫(つるさこ)、延岡市川水流(かわずる)はまさに川の流れをあらわしている。それはあたかも、静岡県の富士川、安部川、大井川がするする流れる国に、駿河(するが)国の名がつけられたことに似ている。大分県竹田市の九重連山の中にある「坊ガツル」は「つる」地名の一つの典型だ。「坊」は「崩」で、崩れ易いところ、ここは周囲の山から急斜面を湧き水がするする流れてきて、小さな盆地状の湿地を作っている。低湿地の「つる」地名としては、名古屋市鶴舞(つるまい)がある。JR鶴舞(つるまい)駅すぐには緑に囲まれた鶴舞(つるま)公園があるが、明治時代は「つるま」公園といっていた。後に、漢字で「つるま」を鶴舞としたため、国鉄中央線の駅名も「つるまい」になった。「つるまこうえん」といえば、東京都町田市鶴間に「鶴間公園」がある。都県境の境川を挟んで、神奈川県相模原市に「上鶴間」、大和市に「下鶴間」があり、武蔵国時代はこの付近一帯を「つるま」と呼んでいただろう。「つるま」の「ま」は埼玉の「入間(いるま)」や大阪の「門真(かどま)」のように接尾語的だが、広い空間やその場所を表している。沖縄には「多良間」「普天間」「慶良間(けらま)」等多く見られる。「つる」の地名を若干あげてみる。鹿児島県湧水町鶴丸は、川内川の流れを象徴しているのだろう。福岡県赤村鶴、大分県中津市耶馬渓町津留、大阪市鶴橋、京都市舞鶴、埼玉県鶴ヶ島市、川越市川鶴、兵庫県宍栗(しそう)市鶴木、鹿児島県錦江町鶴園、岐阜県土岐市鶴里町、青森県五所川原市鶴ヶ丘、山形県鶴岡市とこれらは、鳥の鶴とは無関係で、単に「鶴」という縁起のいい瑞祥地名の場所もあるだろう。大分市舞鶴と津留(つる)は大分川を挟んであり、鶴崎は大野川の河口にある。広くこのあたりを「つる」と呼んでいたのだろう。ところで、正真正銘の鳥の鶴からいただいた地名がある。釧路湿原を控えた北海道鶴居(つるい)村は、昭和12年にタンチョウヅルの飛来地、繁殖地に因んで村名とした。今、「鶴居・伊藤タンチョウサンクチャリー」を中心に、活発な保護活動をしている。青森県鶴田町はその昔、鶴がよく飛来したことから名付けられたという。平成になり中国やロシアから鶴を譲り受け、「丹頂鶴自然公園」を開設している。しかし、鶴が飛来した場所は全国にも多いはずで、地名にすることはほとんどないと思う。姉妹都市の鹿児島県さつま町鶴田(旧鶴田町)と同じく、「つるつるした平らな地形の場所」のような気もするのだが。その鹿児島県出水(いずみ)市はマナズルやナベヅルなどが飛来することで全国的にも有名な町だ。市内には「ツル博物館クレインパークいずみ」があるが、鶴関連の地名はない。                                 一方、石川県白山市鶴来(つるぎ)は、鶴が飛来するわけでなく、鶴とは無関係だ。鶴来の地名由来は、町内に鎮座する「金剱(きんけん)宮」からきたものだ。鶴来の住民が和銅年間に、神社の分霊を携えて移住した地が、岐阜県郡上市大和町剣(つるぎ)地区だ。古代の物部氏は「武」を司り、「剣」を神霊として祀り、各地に剣神社とそれに因む地名を残した。北アルプスの剣岳や四国の剣山も物部氏が剣を奉納した山だとされている。また、物部氏と関係なくとも、古代から剣には霊力があるとされ、各地に剣神社や八剣神社が創建されている。「剣」地名には、名古屋市中村区剣町、神奈川県三浦市南下浦町剣崎、石川県輪島市門前町剣地等がある。ここに本当にまいった地名がある。熊本県天草市牛深の「鶴崎」は別名を「剣崎」という。鶴にも剣にも見える岬なのだろうか。                                                  左《神奈川県大和市鶴間駅》  「都留・鶴」地名の由来と剣(つるぎ)_c0134145_21542963.jpg                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      
by baba72885 | 2008-09-02 20:55